こんにちは、AsoBotです。
今日は、ボクがなぜ「micro:bit(マイクロビット)」を使った遊びや製品を考えているのか、その理由についてお話ししたいと思います。
■ 実は…ボクはプログラムが苦手です
ボク自身、プログラミングが得意なわけではありません。
といっても、誰かが作ったプログラムを読んで、「あぁ、こうやって動くのか〜」と理解することはできます。
プログラミングって、覚えることがとにかく多いんですよね。
文法や関数の名前、使い方…気がつくと覚えるだけでも大変で、使いこなせるようになる前に嫌になるというのが挫折する一つの要因だと思います。
実際、これは子どもにとっても大きな“つまずきポイント”だと感じています。
子供を見ていても同じで、一つの関数を紹介して
「こんなこと出来るよ♪」
と教えても、関数をつなげてプログラムをまとめて動かすには高いハードルがあります。
じゃあどうしよう?ということで、いろいろ探していくとScratchにたどり着きます。
Scratchプログラミング

Scratchはプログラミングにはとてもよいツールだと思います。
それはブロックを組み合わせてプログラムを作る“ビジュアルプログラミング”ツールで、難しい文法を覚えなくても、直感的に動きのある作品を作ることができます。
つまりプログラムがしっかり把握できなくても問題を解決する考え方(プログラミング的思考)をアウトプットすることができます。
これは子供のプログラミングにとっても非常に有効です。
“自分でコンピューターを動かしている感覚”を味わえることって、実はすごく大事なんですよね。
それにゲーム感覚で扱る点で楽しく論理的思考を学習でき、その延長線上にプログラミングがあるということを学べます。
micro:bitプログラミング

では次にmicro:bitについてですが、これはScratchのように「ビジュアルプログラミング」で同じようにプログラミングできます。
そして、大きく違うのはプログラムしたもので実際に「動く」「光る」「音が鳴る」といった現実の変化を体験できます。
ここがmicro:bitの優れている点です。
たとえば、ボタンを押すとLEDが光る。センサーで傾きを感知して、音が鳴る。
プログラムしたことが、画面の中じゃなく“手の中のマイコン”で動くんです。
現実に動くものを作るためには、マイコンを使用します。
マイコンは簡単にいうと自分でプログラムしたものを動かすための部品です。
スマホやテレビ、冷蔵庫や電子レンジ、あらゆる電子機器に組み込まれています。
マイコンを扱う技術は組み込み技術といい、電気メーカーでは非常に重要な役割を持っています。
この組み込み技術を直接体感できるのがmicro:bitです。
“遊び”から始めるのがいちばん自然
ボクがmicro:bitを子どもたちにすすめたいのは、「遊びながら学べる」から。
あれこれ考えながら、でも楽しく作って、動かして、うまくいったときの喜びを味わう。
この経験は、ただ教科書を読んで知識を詰め込むよりもずっと深く心に残るし、
「もっとやってみたい!」というモチベーションにもつながります。
おわりに:プログラミングは、誰にでも開かれた世界
プログラムが苦手でもいい。難しいことがわからなくてもいい。
大事なのは「やってみたい」と思ったときに、すぐに始められる環境があること。
micro:bitは、まさにそのための最高のツールだとボクは思います。
興味がある人は、ぜひ一度手に取ってみてください。
きっと、あなたも「いろいろ作ってみよう!」と思えるはずです。